詩






   明日ときめきを…




 詩を求めて
 心の隙間を探す

 そこには僅かな光りも…

 いつだって
 希望のひとつぐらいは…
 そう思うだけで朝が変わる

 どきどき何かを…
 それって昨日の続き?
 少し驚いたふり






  
  
  
  
  
     光年の彼方へ
  
  
  
  
  
  何も知らなくても
  可能性に満ちているって
  信じたなら
  新鮮という朝は来るよ
   
  六〇兆個の細胞達が
  それぞの役割を果たし
  人というかたちになった奇蹟
   
  ビッグバンという始まりの
  遙か彼方で
  塵から始まった命が
  路地の片隅でうずくまるとき
  何も見えなくても
  暗雲の渦を銀河と感じるなら
  果てしなく続く旅に気づくはず
  
  
  
  
  


  
  
  
  
  
     膨らむ質量
  
  
  
  
  人は彷徨い
  そして、
  動力に乗る夢が生まれた
   
  不思議がいくつもくり返され
  宇宙が
  光りの速さで膨張していると知る
   
  昔々
  塵が命の振動に取り込まれ
  愛などの素粒子が恒星に進化した
  ニュートリノにそんな幻をみる
  
  
  
  


  
  
  
  
  
     喪失
  
  
  
  
 言葉の海を眺め
 新年にふさわしい言葉をさがす
 キーボードの上で動かない指
  
 荒波に打たれ
 美しい漂流物が
 岸から遠ざかっていく
 その意味を思い出せない
   
 ただここに立っていることだけが
 希望……
  







        願い




 命が支配した惑星
 そして、
 虚構の中に閉じ込められた希望
 今
 それを取り戻したい











   始まりのときに




  百億分の一秒の中で生まれた素粒子達に
  質量をもたらし
  心と心を繋いだヒックス粒子
  言葉さえ届かない過去で
  命が始まろうとしていた
  そのとき
  無という空間は何を苦しんだろう
   
  命が命を奪う構図は
  どうやって思考されたのか
  
  人が蠢き
  意味もなく奪い合う戦いに
  人の形を成していく億年の悲しみは
  今も膨張を続けるのか
  






  
  
  
  
  
      情景
  
  
  
  
  空が静かに光りを失い
  道は真っ黒に膨らむ
  奏でる妖精の音楽で
  街は目覚める
  
  同じ頃
  憂鬱をポケットに握り
  ふらふら夜明けを待つ
  
  人は七十を過ぎても
  生まれ変われるのだろうか…
  
  
  
  
  


  
  
  
  
  
     悲劇
  
  
  
  
  子供はね
  本当の子供はね
  単純に生きることに夢中なにさ
  大人がミサイルを撃ち合って
  の巻き添えで
  死ぬこと、予想できないんだよ
  腕や脚を切られるなんて
  誰の仕業かも知らないんだよ
  親にすがり、生まれたことにすがり
  その環境にすがり
  ケラケラ笑っていたいんだよ
  でも
  ダガーナイフをポケットに隠し
  街を行くやつはもう子供じゃない
  訳の分からない策を隠しているんだ
  
  だけど
  人は皆、小さな雑草になれたら
  人は初めて美しくなれるかも
  
  
  
  

  
  
  
  
  
    テレビの部屋
  
  
  
  
  部屋は笑いや怒りで賑やかになる
  酒を酌み交わしたように
  司会者と同調する
   
  “テレビに本当の空はない
  美しいものは作り物”
  と、ついばむ
   
  街を歩くだけで殺される事件は
  ほとんど理由にたどり着けない
  いいところでコマーシャルが流れる
  解決よりも
  商品を売る方が優先する
  
  
  
  

  
  
  
  
  
     歯痛
  
  
  
  
  缶ビールの喉ごしは
  何を捨てた味だろう
  プッファーと肩を落としたりして
  
  健やかな明日を考え
  歯痛に悩まされた
  この痛みがメッセージなら
  変わるかもしれない未来
  なんて考えたりして
  謎に満ちた解釈だね
  
  
  
  
  

  
  
  
  
  
    ふつう
  
  
  
  
  普通だね
  求めていたものは何か
  分からないけど
  
  朝日に揺れるカーテン
  まぶしいな
  それもやはり普通かな
  
  でも、みんな生きているんだよな
  普通だけど
  そうだね
  ふつうって力なんだ
  目に見えないけど
  つながるんだ
  
  
  
  
  

  
  
  
  
  
     なんか…
  
  
  
  
  窓から射す光が少しの希望
  そんなことに気づいたら
  まだいけるよね
  ディスプレイに視線を送る日々が
  ちょっと変わるかもしれない
  振り向くチャンスとかがあって…
  なんか欲しいよな…
  
  
  
  
  

  
  
  
  
  
   明日ときめきを…
  
  
  
  
  詩を求めて
  心の隙間を探す
  そこには僅かな光り
  
  いつだって
  希望のひとつぐらいは…
  そう思うだけで朝が変わる
  
  何かにどきどき…
  それって昨日の続き?
  少し驚いたふり

 

  

  

  
  
  
  
  
   日曜の計画
  
  
  
  
  今朝は銃で殺した話はしたくない
  生活費めぐり
  ナイフ振り回した話も
  
  ぼけっとして
  雀の鳴き声で居眠りする予定だ
  
  誰かを犠牲にする密談など
  やめにしよう
  
  団欒が血に染まる日曜が
  あちこちで起こるなんて
  信じたくない
  
  日曜はのんきに
  殺意のないあほが
  世界を征服する計画を進めよう

  






  
  
  
  
    ちから
  
  
  
  
  
  くり繰り返す小さな生活
  道ばたに落ちている
  “ときめき”
  心を癒やす光る風
  それは新年という魔法
  
  切なかった昨日や
  悲しい出来事に
  さよならを言わせる
  生まれたばかりの朝の力
  それが新年という魔法
  
  魔法は
  くじけることを許さない
  強い光だ

  
  
  
  


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